山口組ナンバー2逮捕、4千万円恐喝容疑 京都府警
京都府警は18日、男性からあいさつ料名目で現金を脅し取ったとして、恐喝容疑で暴力団山口組ナンバー2の山口組弘道会会長、高山清司容疑者(63)=神戸市中央区熊内町=を逮捕した。
名古屋市に本拠を置く弘道会は山口組6代目組長、篠田建市(通称・司忍)受刑者(68)の出身母体。高山容疑者は篠田受刑者に代わり、山口組若頭として実質的に取り仕切っているとされる。
京都府警によると、高山容疑者は「関係ない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は別の2次団体である山口組淡海一家総長、高山義友希被告(53)=組織犯罪処罰法違反罪で起訴=らと共謀し2005~06年に3回にわたり、京都市のホテルや喫茶店で同市の建設業の男性(65)から計4千万円を脅し取った疑い。
府警によると、男性は「全面的に面倒を見るのでお代を持ってきてほしい。(金は)名古屋の頭に届ける」などと脅された。高山容疑者は現場に居合わせなかったが、「名古屋の頭」が高山容疑者を指すとみられることから、府警は恐喝の共犯に問えると判断した。
府警の捜査員約140人は18日午前5時ごろ、神戸市にある弘道会の活動拠点を家宅捜索。同じ敷地内の居宅にいた高山容疑者に逮捕状を示すと素直に応じたという。〔共同〕