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ジョンウン氏に新設ポスト用意 北朝鮮、事実上の後継

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【平壌、北京共同】北朝鮮の金正日総書記の三男ジョンウン氏(27)が28日に平壌で開かれた朝鮮労働党代表者会で党中央委員に選出され、新設ポストの中央軍事委員会副委員長に就任して党指導部入りした。これで、ジョンウン氏が金総書記の後継者となることが決定した。故金日成主席から金総書記、さらにジョンウン氏への3代世襲という異例の統治体制が実現することになる。

朝鮮中央通信が29日未明、党代表者会やその後に開かれた党中央委員会総会の議事および決定内容、党指導部や中央委員らの名簿などを報じた。中央軍事委にはこれまで副委員長ポストがなく、ジョンウン氏のために設けられたとみられる。

今後、党と軍を権力基盤とするジョンウン氏の後継体制づくりが本格化する見通しだが、核問題や日米韓などとの対外関係、経済再建などの課題に対し、党体制を整備し権力継承へ動きだす北朝鮮がどう取り組むか注目される。

党の核心部署となる政治局常務委員には金総書記のほか、金永南最高人民会議常任委員長、崔永林副首相、趙明禄国防委員会第1副委員長、次帥に昇格したばかりの李英鎬総参謀長の5人が選出された。

また、ジョンウン氏とともに大将の称号を与えられ、後見役とされる金総書記の実妹金慶喜党部長が政治局員17人のうちの1人に、金部長の夫の張成沢党行政部長が政治局候補委員15人のうちの1人にそれぞれ選出された。

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