円、一時82円96銭 東京市場、15年3カ月ぶり
15日早朝の東京外国為替市場で、円相場は続伸して始まった。8時30分時点では前日の17時時点に比べて16銭円高・ドル安の1ドル=83円05~08銭近辺で推移している。海外市場の流れを引き継いで円買い・ドル売りが先行した。8時過ぎに一時82円96銭近辺まで上昇し、東京市場としては1995年5月31日以来、約15年3カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
前日の海外市場で米国の追加金融緩和観測などを手がかりにドルが幅広い通貨に対して下落した。対円でもドル売りが進んだため、同日の海外市場で円は一時82円92銭に上昇した。
さらに円高・ドル安が進めば、財務省・日銀が円売り介入を実施するとの警戒感は根強い。今のところ一段の円買いは手控えられ、前日のニューヨーク市場終値(83円00~10銭)とほぼ同水準で推移している。
円は対ユーロで反落して始まった。8時30分時点では同57銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=107円90~93銭近辺で推移している。対ドルでユーロが上昇したため、対円でもユーロ買いが先行している。
ユーロの対ドル相場は4日続伸して始まった。8時30分時点では同0.0092ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.2991~94ドル近辺で推移している。米国の追加金融緩和観測を手がかりに前日の海外市場でユーロが一時1.3034ドルと8月11日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。東京市場でもユーロ買い・ドル売りが先行している。〔日経QUICKニュース〕