日本刀など400本不法所持容疑 刀剣保存協会を捜索
日本刀の保存、鑑定を行う財団法人「日本美術刀剣保存協会」(東京・渋谷)が日本刀など約400本を無登録のまま保管したとして、警視庁生活環境課は29日、銃刀法違反(所持)の疑いで同協会本部など数カ所を家宅捜索した。
同課によると、昨年3月、同協会から「無登録の日本刀などが見つかった」と申告があり、刀剣類の任意提出を受けた。同課は、刀剣類を専門に扱う団体としての管理体制を調べるため家宅捜索した。
捜索容疑は昨年3月、同協会内の収蔵庫に無登録の日本刀や洋刀、ヤリなどの刀剣類約400本を所持した疑い。
銃刀法は刃渡り15センチ以上の刀類など刀剣類の所持を原則禁止しており、美術品などは都道府県教育委員会への登録が必要。同協会によると、昨年2月、改修工事のために収蔵庫を整理したところ、大量の刀剣類が見つかったという。