「待機児童ゼロ」チーム初会合 事務局長に村木厚子氏
11月中旬に基本構想
政府は21日、保育所に入れない待機児童の解消を目指す「待機児童ゼロ特命チーム」の初会合を首相官邸で開いた。待機児童が多い都市部を中心に、保育サービスの充実を図る。11月中旬に基本構想をまとめ、2011年度予算案に反映させる。
初会合で菅直人首相は「待機児童の解消は、社会福祉的な効果があると同時に、雇用、経済効果がある。特命チームで一気にこの問題を解決したい」と強調した。事務局長には、厚生労働省の文書偽造事件で無罪となり内閣府政策統括官に就任した村木厚子氏が就いた。
チームの主査に就いた岡崎トミ子少子化担当相は「都市部を中心に、苦しんでいる人たちに答えを出せるよう、果実を生み出したい」と述べた。
具体的な方策について少子化相は「認可外保育所や小規模保育など多様な保育サービスをできるようにしたい。特区の創設なども一案としてある」と話した。政府は幼保一元化などを柱とした育児支援策を13年度から実施予定だったが、特命チームで一部政策を前倒しで実施する考え。