東南ア株が軒並み上昇 インドネシアなど最高値更新
【シンガポール=牛山隆一】27日は東南アジア株式相場も軒並み上昇し、インドネシアとフィリピンで史上最高値を更新した。内需主導の景気拡大が続いているところへ、先週末の欧米相場の上昇などを受けて買い安心感が広がった。
各国の代表的な株価指数は、インドネシアで先週末終値比2.1%、フィリピンで同1.1%それぞれ上昇し、ともに先週に記録した史上最高値を更新。シンガポールとタイは0.7~1.1%の上昇で、先週に付けた年初来高値を超えた。マレーシアの指数は0.9%の上昇となり、年初来高値圏で推移した。
東南アジア各国では消費や投資の拡大で「今年下半期(7~12月)も景気は堅調に推移する」(マレーシア中央銀行)との見方が支配的。先進国経済などの先行きに不透明感が漂うなか、海外投資家は東南アジアへの資金配分を増やしているとみられる。市場では「各国の株式相場は目先、上昇基調が続く」(シンガポールの大手証券)との声も目立っている。