1ドル=160円まで進んだ円安が話題になっている。円安は輸出に強い大手企業の業績を引き上げ、賃上げに一役買った面があるものの、食料やエネルギーの多くを輸入に頼る日本にとっては物価上昇が心配される。足元は「過度な円安」ともいわれ、マイナス面が色濃くなりつつある。 「年収300万円台で暮らせるの?」。採用支援会社の「ASIA to JAPAN」(東京・台東)の三瓶雅人社長は4月、中国・上海で現地の大…
米景気をめぐって強弱混在のシグナルがともっている。個人消費は堅調で、過熱感が和らぎつつもなお底堅い労働市場が家計を支えている。他方で高金利環境の長期化が住宅需要を再び冷やし、製造業やサービス業の景況感は「不況」水準に入った。インフレ圧力はなかなか弱まらない。5つの経済指標から米国経済の現在地を探った。 米商務省が毎月発表する米小売売上高は、直近の3月で前月比0.7%増と市場予想(0.3%増)を上…