

東洋水産の人気カップ麺、「赤いきつね」のネットCMがSNS上で「炎上」に巻き込まれる騒ぎがあった。映像が「性的で不快だ」という投稿をきっかけに賛否のコメントが相次いだからだが、具体的に何が問題になりなぜ注目を集めたのだろうか。デジタル空間の分析を手掛けるTDAI Lab(東京‧中央)の福馬智生代表が6000件のX投稿を調べたところ、具体的にCMを「不快」だとした意見はわずか1%。むしろ批判への批判…
真偽の不確かな情報がSNSを通じて駆け巡り、いわれのない憎悪や中傷が束となって人の心を痛めつける。そんな状況を「言論の自由」を根拠に放置していいのか。メディア史研究者・佐藤卓己氏(64)の答えはこうだ。言葉は人と人がつき合うためにある。他者の存在を忘れた表現に、無制限の自由は認められない。 SNS上の偽情報やヘイトスピーチをどの程度まで規制するのか。言論や表現の自由との折り合いのつけ方が、いまや…
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