無形文化遺産に「組踊」「結城紬」 ユネスコ
ケニアのナイロビで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は16日、日本の「組踊」(沖縄県)と「結城紬」(茨城県結城市、栃木県小山市)の2件を「代表的な無形文化遺産」として追加登録した。文化庁が同日発表した。国内の無形文化遺産は計18件となる。
政府が昨年8月に登録を提案した国内の無形文化財など13件のうち「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)など残る11件は、ユネスコ側の事務作業が間に合わないとして事前審査が先送りされ、今回の登録対象とはならなかった。
組踊は琉球王国時代の1719年、国王の代替わりを承認する中国皇帝からの使節を歓待するため初めて演じられ、沖縄の伝統的な音楽と舞踊、独特の抑揚のあるせりふが特徴。結城紬は慶長年間(1596~1615年)には名称が存在した歴史の古い絹織物で、手で紡いだ絹糸を使い原始的な織り機で製作する。〔共同〕