亀田製菓、20年連続でベア実施引き上げ額32年ぶり水準
亀田製菓は基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施する。正社員約1350人を対象に、基本給を7000円引き上げる。定期昇給と合わせた引き上げ額は平均1万45円で、賃上げ率は3.93%。引き上げ額が1万円を超えるのは1992年以来32年ぶり。物価高が続くなか、社員の処遇改善や優秀な人材の採用・確保につなげる。 ベアを実施するのは20年連続。24年5月支給分から給与を引き上げる。賃上げ率3.93…
少子高齢化とともに人口流出が加速する地方圏で移住者ら新たな住民の呼び込みに成功する自治体がある。国の地方創生策が始まる前の10年前に比べて人口流入が増えた市町村は地方の1割超、沖縄県や高知県などは2〜4割を占めた。先進的な教育や開業支援など特色ある地域づくりが効果をあげている。 国は東京圏(1都3県)への過度な人口の偏りが地方をさらに衰退させるとし、2014年に始めた地方創生策で一極集中の是正を…
運転代行の配車アプリ「AIRCLE(エアクル)」を手掛けるAlpaca.Lab(アルパカラボ、沖縄県中城村)は19日、1人で車の運転を代行できる運転請負業の配車サービスを宮崎市で始めたと発表した。2人1組の出動が必要な運転代行に比べ、人手不足を緩和できるという。 運転請負業は運転者が折り畳み式の自転車や電動バイクで依頼客の元に向かう。依頼客の車に電動バイクを積んで目的地まで運転して送り届けた後、…
JFEエンジニアリングが岡山県笠岡市に建設していた洋上風力発電の巨大な基礎構造物をつくる工場が19日、完成した。4月から量産を始め、国内や台湾、米国など向けの納入を見据える。海底に固定した基礎に風車を設置する着床式(モノパイル式)の基礎部分の工場は日本初となる。 新工場「笠岡モノパイル製作所」はJFEスチール西日本製鉄所福山地区の笠岡市域の敷地約20ヘクタールに建設した。投資額は二次部材を取り付…
中部電力は地域の電力を自給するマイクログリッド(小規模電力網)を2024年中に構築する。まず長野県内で試験的に運用する。災害時に発電所や送電網が被害を受けても、域内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)だけで電気を賄えるようにする。クラウドで管理することで災害への耐性を高めるとともに、他の地域にも展開しやすくする。 管内の長野県飯田市で11月をめどにマイクログリッドの試運転を始め、早ければ26年度…
京都銀行を傘下に持つ京都フィナンシャルグループ(FG)は、月内にも中堅・中小企業の事業承継に投資する新ファンドを立ち上げる。運用額は100億円で同社の既存の事業承継ファンドの3倍となる。経営者の高齢化などで承継先を探す顧客企業から株式を買い取り、経営人材を送り込むことなどで企業価値向上を支援する。 京都銀行がファンドに出資し、京都FG傘下の投資会社である京都キャピタルパートナーズ(京都市)が運用…
登別グランドホテル 栗林広行取締役 北海道内随一の名湯、登別温泉(登別市)にある登別グランドホテルで、サウナの整備を通じた若年層の誘客に努めた。新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむも、現在は日帰り入浴客が急増。ビール会社での営業経験などが、型破りな行動力を生む。 1938年に営業を始めたホテル、そして親会社の栗林商船の創業家5代目だ。観光業界が苦しんだコロナ禍のさなか、ホテル経営に携わり始め、2…