ジー・オー詐欺 大神被告、実刑確定へ 最高裁が上告棄却
「ジー・オーグループ」の投資名目での巨額詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪などに問われた元グループ名誉会長、大神源太被告(47)の上告審で、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は28日までに、被告の上告を棄却する決定をした。被告を懲役18年とした一、二審判決が確定する。
弁護側は「投資した人にも自己責任がある」などとして量刑不当などを主張していたが、退けられた。
一、二審判決によると、大神被告は1997年から2002年にかけて、配当の意図がないのに「確実に高配当が得られる」などとうそをつき、通信販売事業などへの出資を勧誘。135人から計13億4千万円をだまし取った。
大神被告は「詐欺に当たらない」と主張していたが、東京地裁は大規模で組織的な詐欺と指摘した上で「被告は唯一かつ絶対的な首謀者」と認定。08年10月の二審東京高裁判決も一審判決を支持した。
事件では、ほかに元専務ら4人の有罪判決が確定している。