フィリピン証取総合指数、4000台を突破 最高値更新
【マニラ=遠西俊洋】フィリピン株式相場は16日、指標のフィリピン証券取引所総合指数(PSEi)が続伸し、前日比0.8%上昇の4005.46で取引を終えた。足元経済の堅調ぶりを受け、4000台を突破し前日つけた史上最高値を更新した。
PSEiは先月26日、同国の4~6月成長率が前期比の年率換算(季節調整済み)で5.3%程度伸びたのを受け上げ足をはやめ、今月9日に2年11カ月ぶりに史上最高値を更新した。初の4000台突破で、前年末終値比では約31%上昇した。
比較的高い成長への期待や、年内の金利据え置き観測が海外投資家らの買いを誘っており、「当面上値を試す展開が続く」(日系証券会社)との見方が出ている。
ASEAN主要国の株式相場は、高めの経済成長を材料に高値で推移している。インドネシア証券取引所の総合株価指数(ジャカルタ総合)が15日、史上最高値を更新したほか、タイが13日、マレーシアが14日、シンガポールが15日にそれぞれ年初来高値をつけた。