今年は暑い夏、「寒冬」は今月まで　気象庁予報

気象庁は25日、3～5月の3カ月予報と8月までの暖候期予報を発表した。5月以降の平均気温は、沖縄・奄美を除いて全国的に平年を上回る見込みで、暑い夏となりそう。梅雨の降水量は北・東日本で例年より少なく、西日本と沖縄・奄美は平年並みという。記録的猛暑だった2010年には及ばないとみている。

昨年12月から今月までの平均気温は北日本で平年比1.2度低かったほか、東日本で0.9度、西日本で0.8度低く、北・東日本は2シーズン連続、西日本は3シーズン連続の「寒冬」となる見込み。ただ、3月は平年並みとなる見込みで、春の訪れもほぼ平年並みになりそう。

今夏は偏西風が平年より北側を流れる影響で、太平洋高気圧が北に強く張り出すとみられる。フィリピン付近の海面水温が上昇し積乱雲の活動が活発になることも高気圧の勢いを強める一因となるという。