自民総裁、ネット選挙解禁に意欲 三木谷氏と会談
自民党の安倍晋三総裁は21日朝、都内のホテルで新経済連盟(新経連)の三木谷浩史代表理事(楽天社長)と会談した。三木谷氏はインターネットを使った選挙運動について「国民の関心が政局より政策に向かう効果がある」などとして、早期解禁を要請。安倍氏は「次の選挙までにやりたい」と応じた。会談後、安倍氏は記者団にネット選挙活動に関し「投票率上昇につながる」との認識を示した。
安倍氏は会談で、三木谷氏に定期的な意見交換の場への参加を求める意向を伝えた。次期政権のミクロ経済政策の司令塔になる「日本経済再生本部」などへの参加を念頭にした要請とみられる。安倍氏は三木谷氏が求めた環太平洋経済連携協定(TPP)の早期交渉参加には言及は控えた。
三木谷氏は会談後、「首相になる方と腹を割って話ができたのは有意義だった。早いタイミングで会って頂けたのは、新産業育成への意志の表れではないか」と記者団に語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕