ネットの買い物、自国通貨で手軽に 「多通貨決済」日本でも
海外から日本のインターネット販売サイトを訪れた外国人が為替変動を心配せずに、自国通貨で買い物できる「多通貨決済」サービスの導入が始まる。
日本で同サービスの本格展開に乗り出すのは、決済代行会社Eximbay(エキシンベイ、東京・千代田)。クレジットカード会社が請求する商品価格をネット上に自国通貨建てで表示する。支払金額を購入時に確定できるため、カード会社の請求が来るまでの間の為替変動を気にする必要がなくなる。
従来も自国通貨建て価格を表示するサービスはあったが、あくまで「目安」で、カードの請求が来るまでに自国通貨安が進むと、支払額が膨らむ懸念があった。
多通貨決済サービスは海外向け販売サイトを運営する企業が対象で、ドル、ユーロ、英ポンド、人民元など12通貨に対応する。香港最大のすしチェーンを経営する著名経営者のリッキー・チェン氏が年内にも始める香港向けの日本海産物販売サイトが導入する。海外では韓国などで普及が進んでいる。