中国で再生エネ電気買い取り
【大連=進藤英樹】中国国有の送電大手、国家電網は1日付で、再生可能エネルギーやクリーンエネルギーで発電した電気の買い取り制を導入した。個人や企業が太陽光発電や風力発電、天然ガス発電などを利用してつくった電力を買い取る仕組み。ただ買い取り価格や普及を狙った補助金制度などの詳細は今後決まるため、実質的なスタートは先になる見込み。
中国では、今年に入り有害物質を含んだ濃霧の発生で環境問題への関心が高まっている。買い取り価格次第では再生エネルギーの普及に弾みがつく可能性もある。中国メディアによると、1月末から試験的に導入している北京のある地域では、買い取り価格が1キロワット時当たり0.4元(約6円)。太陽光発電の場合は補助金対象となれば同1元(約15円)という。