福島・富岡町、3区域に再編 人口29%「帰還困難」
東京電力福島第1原発事故で全域が警戒区域だった福島県富岡町が25日午前0時、「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の3区域に再編された。昨年4月以降、順次、行われている自治体の区域再編は8例目となった。
全域が警戒区域と計画的避難区域の浪江町も、4月1日の3区域再編が決まっており、4月以降、警戒区域が残るのは双葉町全域のみ。川俣町も一部に計画的避難区域が残る。
富岡町の人口1万5920人のうち、長期にわたり戻ることができない帰還困難区域の人口は29%の約4650人。
日中は立ち入りが可能になるが、夜間の滞在ができない居住制限区域は62%の約9800人、避難指示解除準備区域は9%の約1470人。
町は昨年「インフラ整備と除染に時間がかかる」として「区域にかかわらず5年間帰還できない」と宣言した。
帰還困難区域とほかの区域の境界128カ所には柵を設置し、立ち入りを制限する。