福島第1の汚染水漏れ「抜本策が不可欠」 対策委
福島第1原子力発電所の汚染水漏れ問題で、政府と東京電力、原子炉メーカーなどによる汚染水処理対策委員会は16日会合を開き、「追加的な抜本策の検討が不可欠だ」との見解で一致した。既に設置した海側の遮水壁とは別に、陸側にも遮水壁を設けた場合、建屋へ流入する地下水の量をどの程度抑えられるかなどを検討した。5月末にも具体的な対策とスケジュールをまとめる。
大成建設は陸側遮水壁で地下水流入は39~92%減るとの試算を示した。鹿島は地下に配管を巡らせ冷却液を流して凍土壁を造る手法を提示。安藤・間は地下水をくむ井戸を掘り、将来はセメントで埋め遮水壁に替える案を出した。
対策委は汚染水を固化する方法や、タンカーや大深度地下にためるなど別の方法も検討したうえで、量を早期に減らし、漏れない対策をつくる。