安倍首相、村山談話「全体として継承」
安倍晋三首相は15日午前の参院予算委員会で、戦後50年を機に過去の植民地支配と侵略を謝罪した1995年の村山富市首相の談話について「政権としては全体として受け継いでいく」と述べた。「歴史認識について(自身が)述べると外交・政治問題に発展していく。歴史家に委ねるべきだ」との考えも示した。
首相は4月の参院予算委で、村山談話に関して「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と答弁していた。15日の参院予算委では過去の対中関係について「大きな被害、苦しみを与えたことに痛惜の念を持っている。侵略しなかったと言ったことは一度もない」とも語った。