情報収集衛星、2基打ち上げ H2Aロケットで
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日午後1時40分、政府の情報収集衛星「レーダー4号機」と実証衛星を載せた主力ロケット「H2A」22号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。
情報収集衛星は1998年の北朝鮮のミサイル発射をきっかけに政府が導入を決めた事実上の偵察衛星。今回の衛星が軌道に乗れば、運用中のレーダー衛星1基と光学衛星3基と組み合わせて、世界の特定地点を1日1回、昼夜や天候を問わず撮影できる。日本の偵察衛星システムが当初計画の10年遅れで完成する。
レーダー衛星は電波を使い夜間や悪天候でも地上を監視できる。光学衛星は晴れた日中に撮影する。世界各地で緊急事態が起きても、1日以内に分析できるという。
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