朝鮮総連本部の競売、3月12日から 東京地裁が公告
整理回収機構が強制競売を申し立てた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部の土地、建物(東京・千代田)について、東京地裁は25日、3月12~19日に入札を行い、購入希望者を募ると公告した。入札の最低価格は約21億3千万円で、売却先は同月29日に決定予定。朝鮮総連は入札に参加できず、落札者から賃借できなければ立ち退きを迫られる。
公告によると、中央本部の土地は約2390平方メートルで、ビルは地上10階、地下2階建て。不動産鑑定士による評価書には、東日本大震災による壁の亀裂や雨漏りなどを理由に「建物を十全に使用するには大規模修繕を行う必要がある」と記載されている。
中央本部の競売を巡っては機構が起こした訴訟で2007年6月、朝鮮総連に対する約627億円の債権が確定。12年6月、中央本部の強制競売を認める判決が確定し、機構は同年7月に強制競売を申し立てた。