燃料費原価に疑問相次ぐ 東北電の値上げ審査で
東北電力の家庭向け電気料金の値上げを審査する経済産業省の専門委員会が3日開かれ、燃料費などの原価に疑問の声が相次いだ。
石炭購入価格について、東北電と同時に値上げ審査を受けている四国電力は昨年10~12月の平均輸入価格(1トン当たり9800円)と同水準の9815円としたのに対し、東北電は平均価格より313円高い1万0113円で計算した。
委員の松村敏弘・東大教授が「東北電の説明は受け入れかねる。四国電と同じ価格で査定すべきだ」と指摘。東北電の佐竹勤副社長は「留保する」と答えるにとどめた。〔共同〕