原発建設是非で国民投票 ブルガリア、13年1月にも
【ウィーン=共同】ブルガリア議会は24日、国内2カ所目となる原子力発電所建設の是非を問う国民投票を行うことを賛成多数で決定した。今後、プレブネリエフ大統領が投票日を決めるが、来年1月に行われるとの見方が浮上している。欧米メディアが伝えた。
ブルガリアでは2基の原子炉を持つ北部コズロデュイ原発が稼働中で、さらに北部ベレネでも原発の建設計画が進んでいたが、政府は今年3月、建設費がかかり過ぎるとして中止を決定した。
ブルガリアでは伝統的に原発賛成派が多く、ベレネでの原発建設についても電気料金の抑制につながるなどとして、多くの国民が支持。住民投票はこうした状況を背景に、建設中止に反対する野党の社会党が実施を求め、ボリソフ首相は国民の意見を尊重したいと述べていた。
欧州では、リトアニアで14日、日立製作所が事実上受注した「ビサギナス原発」の建設の是非を問う国民投票が行われ、建設反対票が6割超に達した。
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