首都高JCT屋上に公園 「目黒天空庭園」オープン

東京都目黒区の首都高速道路大橋ジャンクション(JCT)の屋上に区立公園「目黒天空庭園」が30日、オープンした。ループ状の道路に沿った珍しい形状で、長さ400メートル、幅16~24メートル。高低差は24メートルで最も高い所は地上から35メートルあり、天気のいい日は富士山も望めるという。
入場は無料で、隣接したマンションのエレベーターや歩道橋から入れる。しだれ桜やマツなど樹木約千本が植えられており、住民がワイン造りに利用するブドウ棚もある。
区が無償で屋上を借り受け整備した。事業費は約10億8千万円。
首都高速3号渋谷線と中央環状線をつなぐ大橋JCTは、騒音対策のため、道路を壁と屋根で覆った構造になっている。
この日、妻と生後10カ月の長男と3人で訪れた近くの会社員、佐藤真人さん(38)は「この辺には子供を思い切り走らせる場所がなかったが、ここは車も来ないし、バリアフリーだからベビーカーでも入れる。(景色は)空中にあるみたいで不思議な感じ」と声を弾ませていた。〔共同〕