福島第1の廃炉、国際枠組み必要 米科学者連盟報告書
【ワシントン=共同】全米科学者連盟(チャールズ・ファーガソン会長)と米シンクタンク・マンスフィールド財団などは15日、東京電力福島第1原発事故の廃炉や除染作業について、日米を中心とした新たな協力枠組み構築を柱とする報告書を発表した。
提言は廃炉作業が「日本だけの問題ではなく、国際機関や原子力産業が緊密に協力すべき地球規模の課題だ」とし、特に米国による専門知識の供給が重要と指摘した。また、使用済み核燃料、核廃棄物の貯蔵・処理問題では抜本的解決策を見つけるため、日米韓3カ国の連携を求めた。
報告書は日米の原子力専門家ら11人による作業グループが手掛け、この夏には日本語版を作成、日本政府や国会議員に提言する。