カリブの島、実効支配国の主権確認 国際司法裁
「コロンビア領」と判決
国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は19日、カリブ海南西部にあるサンアンドレス諸島と周辺海域約5万平方キロについて、実効支配しているコロンビアの主権を確認し、諸島に近接する中米ニカラグアが主張した領有権をほぼ否定する判決を言い渡した。
判決は、コロンビアが数十年にわたり一貫して諸島と周辺海域を実効支配しており、ニカラグアは1969年に紛争が表面化するまで、コロンビアによる支配に抗議した証拠はないことなどを根拠に、コロンビアの領有権を支持した。
ただ、海域の一部をニカラグア領海と認定。コロンビアのサントス大統領は判決を不服とする声明を発表した。
判決はこれで確定。拘束力を持ち、当該国は従う義務を負う。(ブリュッセル、リオデジャネイロ=共同)