維新、橋下氏を共同代表に 石原氏と2頭体制
日本維新の会は19日午前、石原慎太郎代表や代表代行の橋下徹大阪市長ら執行部と国会議員団幹部による拡大役員会を東京都内のホテルで開いた。役員会では、石原、橋下両氏が「共同代表」に就任する人事案を了承、参院選に向けた「2頭体制」が事実上始動する。
石原氏は冒頭あいさつで「夏の参院選は政治を変える大きなきっかけになる。世論を背景に本当の維新をやらないとこの国はつぶれてしまう」と強調。通常国会に関し「硬直した野党である必要はない。是々非々で進めていく」と述べ、法案の賛否などに対し柔軟に対応する考えを示した。
橋下氏が共同代表に就くのは、メディア出演の機会を増やし、党としての発信力を強化するため。近く開催する結党大会で正式に就任する。
拡大役員会では28日召集の通常国会や、夏の参院選などへの対応を協議。橋下氏や幹事長の松井一郎大阪府知事ら在阪幹部と国会議員団側とで方針を擦り合わせる。
松井氏は参院選で、与党による非改選を含めた過半数の議席確保阻止を目標に掲げ、全選挙区に候補を擁立する方針を表明。前哨戦となる都議選を含め、みんなの党との選挙協力を目指す考えを示している。
午後からは、新人議員を対象に2日間の政策研修会を開催する。〔共同〕