犠牲者氏名を公表せず 日本政府、異例の対応
アルジェリア人質事件で日本政府は21日、現地で死亡を確認した邦人7人の氏名や年齢などを公表しなかった。海外でのテロ事件などで犠牲になった邦人の氏名などを政府が明らかにしないことは異例で、今後の情報提供のあり方にも影響が出そうだ。
邦人の名前などを公表しない理由について、菅義偉官房長官は21日夜の記者会見で「家族や日揮との関係があるので控える。どうしても氏名などは勘弁してほしいということだ」と説明。日揮は事件発生以来、「安否確認ができていない人の家族への配慮や、生存者でも個人情報を出せばさらにストレスになる」として、現地スタッフの氏名や年齢などの一切の情報を明らかにしない方針を貫いている。