電力24~131円値上げ ガス含め一斉、東電が最大
全国の電力10社と都市ガス大手4社は27日、原燃料費調整制度(燃調)に基づく4月の電気・ガス料金を発表した。円安進行で原油や液化天然ガス(LNG)など燃料価格が上昇し、電力・ガスの全14社が値上げする。一斉値上げは2012年8月以来、8カ月ぶり。
燃調は原油など原燃料費の変動に応じて料金を毎月見直す仕組み。電力10社は3月に比べ、標準家庭で24~131円値上げする。値上げ幅は東京電力が最大で、中部電力が102円、中国電力が63円で続く。
関西電力と九州電力の燃調に基づく値上げ幅はともに51円。これに加えて両電力は料金の原価を抜本的に見直す値上げも4月に予定しており、国への申請がそのまま認められれば、燃調との合計で関電は671円、九電は444円の値上げとなる。
都市ガス4社の4月の値上げ幅は、東京ガスが102円、東邦ガスが97円、大阪ガスが104円、西部ガスは72円。〔共同〕