南海トラフ地震の想定被害、公表また延期 防災会議
中央防災会議の専門家作業部会は21日、南海トラフ巨大地震の第2次被害想定の公表時期を3月下旬とすることを決めた。インフラ被害や被害額、減災対策などをまとめる。2月にも公表予定だったが、この日の会合で委員らから意見や質問が相次ぎ、検討を続けることになった。
同部会は昨年8月、最大32万3千人が死亡するとした人的・建物被害の想定を公表した。経済被害想定は当初、昨年秋の公表を予定していたが「十分な議論が必要」として延期。昨年末の政権交代後は、今年2月の公表を目指していた。