経団連会長、TPP参加「日米首脳会談で表明を」
経団連の米倉弘昌会長は30日の広島市内での記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)について「できれば2月の日米首脳会談で参加表明してほしい」と述べ、早期の交渉参加を改めて求めた。
安倍晋三首相が参院選前に交渉参加の方向性を出す意向を示したのに対し、菅義偉官房長官が「判断時期はまだ決めていない」と発言している。米倉会長は「選挙で勝たなければ政策実行できないので、苦しみはあると思う」と政権への配慮をみせつつも、「国益の観点から痛みを克服してほしい」と訴えた。
日経平均株価が1万1000円を回復したことに関しては「米国経済の回復が非常に大きな要因で、円高是正も続いており喜ばしい」と語った。安倍政権の経済政策を「市場も歓迎している」と評価したうえで「内閣を全面的にサポートする」と述べた。