汚染土中間貯蔵「現地調査受け入れる」 双葉町長
福島県双葉町の伊沢史朗町長は14日、井上信治環境副大臣と会い、東京電力福島第1原子力発電所の事故で生じた汚染土壌を保管する中間貯蔵施設建設のための現地調査を条件付きで受け入れると伝えた。
伊沢町長は井戸川克隆前町長の辞職に伴い10日に行われた町長選で当選。調査受け入れの意向を示していたが、国に直接伝えるのは初めて。前町長は調査に反発していた。
埼玉県加須市の同町埼玉支所で会談し、井上副大臣は「除染、廃棄物の処理、中間貯蔵施設の整備など多くの課題がある。ご協力を頂きながら取り組ませてもらいたい」と要請。伊沢町長は中間貯蔵施設について「調査を受け入れる。ただし地権者の同意は国が責任を持って得てください」と伝えた。
環境省は本格調査を前に、立地候補地3町(双葉、大熊、楢葉)で事前の連絡をせずに写真を撮影するなど、一部調査に着手した。井上副大臣は「現地調査のための下準備、現地確認を今やらせていただいている。誤解がある」などと釈明。伊沢町長は「まず町民の理解を得ないとすべて進まない」とクギを刺した。