首相、「近いうちに解散する」と明言 衆院予算委
年内に衆院解散に踏み切る意向を固めた野田佳彦首相は13日の衆院予算委員会で「近いうちに解散する」と明言した。衆院選をにらみ民主、自民両党と一線を画す第三極の結集に向けた動きも活発になっている。石原慎太郎前東京都知事は13日、都内で記者会見し新党「太陽の党」の結成を発表した。
首相は13日の衆院予算委で衆院解散に関し「特定の時期は明示しない」としつつ「『近いうちに(信を問う)』と言った意味は重たいと受けとめているので近いうちに解散する」と強調した。
民主、自民、公明3党が今年度予算の執行に欠かせない赤字国債発行法案の修正で合意したことは「大きな前進だ」と評価。同法案の今国会成立にメドがついたのを踏まえ「早く(解散の)環境整備ができるよう努力していきたい」と力説し、自公に残りの懸案である衆院小選挙区の「1票の格差」の是正などで協力するよう呼びかけた。
一方、石原新党の母体である、たちあがれ日本は13日、政党名を「太陽の党」に変更すると総務相に届け出た。石原氏はたちあがれ代表の平沼赳夫氏とともに共同代表に就く。石原氏は「次期衆院選の前に必ず大同団結する」と述べ、日本維新の会やみんなの党など第三極による連携を急ぐ方針を表明した。
国会議員の発足メンバーはたちあがれの5人。民主党を離党した無所属の中津川博郷衆院議員らが合流する方向で、平沼氏は会見で「10人近くから打診がある」と明かした。次期衆院選の候補者は全国の比例代表11ブロックなどに数十人の擁立を目指す。「自主憲法制定」などの方針を盛り込んだ綱領も発表した。