キャサリン妃入院先に偽電話 豪ラジオが広告中止
【シドニー=共同】英王室のキャサリン妃がロンドン市内の病院に入院中、オーストラリアのラジオ局のDJ2人がエリザベス女王らに成り済まして偽電話をかけた後、応対した看護師が死亡した問題で、ラジオ局の親会社は8日、2人の行為や放送内容に「違法性はないと確信している」との見解を示した。AAP通信が伝えた。
看護師は偽者と知らず電話に応じた責任を感じて自殺したとの見方があり、ラジオ局に対する批判が高まっている。オーストラリアのギラード首相の報道官も「恐ろしい悲劇だ」とコメント。一部の専門家は、会話の無断録音が法律に違反していた可能性があると指摘している。
親会社の幹部によると、DJ2人は大きな衝撃を受け、カウンセリング受診を指導されているという。
大手広告主による広告の取りやめが相次ぎ、親会社はラジオ局の放送番組の広告をいったん全て中止したほか、2人を謹慎処分とした。