個人向け海外旅行が過去最高 JTB、12年度見通し
JTBは15日、個人向けの海外パッケージ商品の2012年度(12年4月~13年3月)の取扱人数が前年度比7%増の142万人になる見通しだと発表した。円高を追い風に過去最高だった07年度の139万7千人を抜く。13年度も羽田・成田空港の発着枠拡大で航空座席の供給が増えることで海外旅行市場が伸びるとみて、150万人の取り扱いを目指す。
発表したのは海外旅行の主力ブランド「ルックJTB」(一部ノンブランド商品含む)の取扱人数で、JTBグループの海外パッケージ商品の約7割を占める。円相場は最近、やや下落しているものの、歴史的に見ればまだ円高水準にあり、13年度も海外旅行の需要は増大しそうだ。
高価格帯の商品ではツアーの募集人数を添乗員1人あたり最大20人と上限人数を設けてゆったり感を演出するほか、ハワイ・マウイ島などで周遊バスを運行するなど内容を拡充する。シンガポールやオーストラリアなどでも現地の交通手段として使える専用のバスを運行する。旅行代金は12年度に比べ平均2%安く設定し、消費者を引き付けたい考えだ。
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