牛肉輸入規制、2月上旬にも緩和 厚労省
BSE(牛海綿状脳症)対策見直しで、厚生労働省は21日、牛肉の輸入規制を2月上旬にも緩和する方針を決めた。米国などから輸入を認める牛の月齢を現行の「20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和する。新たに輸入できるようになった牛肉が実際に日本に入ってくるのは2月下旬から3月上旬になる見通し。
厚労省は今月下旬に開かれる審議会で正式決定し、輸入規制緩和の手続きに入る。
規制緩和の対象国は米国、カナダ、フランス、オランダの4カ国。米国、カナダ、フランスは輸入を認める月齢を「30カ月以下」に緩和し、オランダは「12カ月以下」で調整している。
現在の輸入は米国とカナダが「月齢20カ月以下」に制限され、フランスとオランダは全面禁止となっている。内閣府の食品安全委員会が昨年10月、規制緩和しても「安全性に問題はない」と答申したのを受け、厚労省が各国と時期や条件などについて具体的な協議を進めていた。
厚労省は国内の食肉検査を免除する牛の月齢も緩和する。現行の「20カ月以下」から「30カ月以下」にする措置を今年4月から適用する方針だ。