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お年玉で何を買う? 「脱アップル」時代のヒット商品

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日経産業地域研究所が、話題の製品を1日1品取り上げて実力を評価するコラム「新製品ウオッチャー」。2012年に扱った250以上の製品の中でも読者の注目が特に高かったのは、小型のタブレット端末やスマートフォン(スマホ)など、ユーザーがいつも持ち運んで使うネット端末だった。カメラの記事も根強い人気を集める一方で、テレビやブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機といったAV機器に対する興味は大幅に薄れたようだ。エコカーが話題の自動車では、トヨタ自動車の小型スポーツカー「86(ハチロク)」の記事が最も読まれた。

本稿では、それぞれの製品分野で読者のアクセス数が多かった記事から、12年のトレンドを振り返る。あわせて13年に登場しそうな新たな潮流を占った。

(リンク先の記事の情報は掲載当時のものです)

ミニタブレットで「脱アップル」見え隠れ

12年の年末商戦で最も熱い視線を集めたのは7インチ程度の小ぶりな画面を備えるタブレット端末だろう。日本経済新聞社がまとめた12年の日経MJヒット商品番付でも「7インチタブレット」は堂々の西の横綱だった。新製品ウオッチャーのタブレット端末の記事でも、上位5位中4製品がミニタブレットだった。

この市場では、従来にない動きがあった。スマホやタブレット市場をけん引してきたアップルの製品よりも、他社製品に対する注目度の方が高かったのだ。タブレットの記事で最も多くの読者に読まれたのは、米アマゾンの「キンドル・ファイアHD」を取り上げた回。2位の記事の3倍以上のアクセス数を記録した。ちなみに2位はNEC「メディアスタブ UL N-08D」、3位はサムスン電子「ギャラクシータブ 7.7プラス SC-01E」。アップル製品は第3世代の「iPad(アイパッド)」が4位、「iPad mini」は5位だった。

2012年に読まれた記事でみる人気製品は…《タブレット端末》
1アマゾン・ドット・コム「キンドル・ファイアHD」
2NEC「メディアスタブ UL N-08D」
3サムスン電子「ギャラクシータブ 7.7プラス SC-01E」
4アップル「iPad(アイパッド)」
5アップル「iPad mini(アイパッドミニ)」

これまでタブレット市場といえばiPad一色だったが、ミニタブレットではグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用した端末が市場で先行している。アップルは11月発売のiPad miniで後を追う格好になった。しかも、アマゾンやグーグルの製品はiPad miniより安く、画面の解像度も高い。アップルは解像度が高いiPad miniを13年にも投入する可能性はあるが、それ以上の驚きを打ち出さないとミニタブレット市場で劣勢に立たされるかもしれない。

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電子書籍やウィンドウズ8機はこれから

タブレット端末に近い製品で成長が期待されているのが電子書籍の専用端末。米国で電子書籍市場を立ち上げたアマゾンが主力端末「キンドル・ペーパーホワイト」を11月に日本でも発売して関心が高まった。記事のアクセス数では楽天の「コボタッチ」がキンドル・ペーパーホワイトを上回り1位につけたが、コボタッチは発売直後に使い勝手の悪さがウェブ上で話題になり、悪い意味で注目を集めた可能性もある。今のところ3位のソニーの端末も含め各社のコンテンツの品ぞろえは豊富とは言えず、市場の立ち上がりはまだ先だ。13年には、コンテンツの確保で差を付けた企業が一歩抜け出すかもしれない。

既存のパソコンもタブレットに歩み寄っている。マイクロソフトが10月に発売した新OS「ウィンドウズ8」を使うと、パソコンとしてもタブレットとしても使える1台2役の端末を実現できる。実際に製品化も進んでおり、パソコンの記事で12年に最も読まれたパナソニックの「レッツノート AX2」もその1台だ。

《電子書籍端末》
1楽天「コボタッチ」
2アマゾン・ドット・コム「キンドル・ペーパーホワイト」
3ソニー「リーダー PRS-T2」

ただ、安価になったウィンドウズ7パソコンとの競合もあり、ウィンドウズ8パソコンの本格的な普及はこれから。新製品ウオッチャーは13年1月にも各社の主力機種の評価結果をまとめる予定だ。なお、12年に多くのメーカーが投入した薄型・軽量のノートパソコン「ウルトラブック」は、記事への関心は高かったが今のところ大ブームを巻き起こすには至っていない。

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スマホで日本勢挽回なるか

製品の選択肢が一気に増えたスマホの記事も多くの読者を引き付けた。アクセス数ではアップルの「iPhone5」が1位を獲得。ただし、2位のシャープ「アクオスフォン ゼータ SH-02E」の1.5倍弱にとどまった。2位のアクセス数と、3位に入った同じくシャープの「アクオスフォン 104SH」のアクセス数を合計するとiPhone5を上回る。1年に1度しかモデルチェンジしないアップル製品と比べて、メーカーや機種が多く頻繁に新製品が出るアンドロイド端末の方が、トータルでは関心を引きやすいのかもしれない。

ここに来て、スマホでもアップル製品は転機を迎えている。これまでアップルは、アプリの販売を手掛ける「アップストア」やクラウドサービス「アイクラウド」といった、スマホの使い方を大きく変える新機軸を次々に打ち出してきた。ところがスマホ用の最新OS「iOS6」で目玉と位置づけた独自の地図サービスで失敗。グーグルが投入した地図アプリに救われた格好だ。これまでのアップル製品の登場パターンからすれば、13年はiPhoneのマイナーチェンジの年に当たる。しかし、ここで斬新なサービスや機能を掲げないと、スマホ市場でアンドロイド陣営に水をあけられかねない。

《スマートフォン》
1アップル「iPhone5」
2シャープ「アクオスフォン ゼータ SH-02E」
3シャープ「アクオスフォン 104SH」
4サムスン電子「ギャラクシーS3 SC-06D」
5LG電子「オプティマス G L-01E」

日本メーカーにとってはアップルに一矢報いる格好のチャンスかもしれない。アクセス数ランキングでシャープ製品がサムスン電子の製品よりも上位に食い込むなど、日本のユーザーは日本メーカーの製品に依然として強い関心を持っている。ただ、一方で日本メーカーが実力を発揮しにくい環境が生まれつつある。新製品ウオッチャーでも取り上げたシャープの「アクオスフォン ゼータ SH-09D」は、米クアルコムから半導体の供給を十分に受けられなかったために品不足に陥ったようだ。世界シェアの低い日本メーカーを、基幹部品のメーカーが軽視し始めているのだ。こうした逆境を超えて日本メーカーが躍進できるかどうかも13年の注目点だ。

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「居場所」を探すコンパクトデジカメ

《デジカメ》
1キヤノン「イオス M」
2ソニー「NEX-7」
3ソニー「α NEX-F3K」
4ニコンイメージングジャパン「ニコン D3200」
5カシオ計算機「エクシリム EX-ZR300」

その他の電子機器では、カメラの記事も人気を博した。アクセス数では1位のキヤノン「イオスM」と2位のソニー「NEX-7」がほぼ同数で並んだ。いずれもミラーレス一眼カメラで、前者は最後発のキヤノンが満を持して投入した機種、後者はソニーのミラーレス一眼のシリーズ最高機種。小型・軽量で画質の良いミラーレス機の高い人気を裏付けた形だ。

5位に入ったカシオ計算機の「エクシリム EX-ZR300」は起動や連写の高速性を追求したコンパクトデジカメ。スマホのカメラ機能の向上でコンパクトデジカメは存在意義を問われており、この機種のように一芸に秀でることで活路を見いだそうとしている。ほかにもOSにアンドロイドを搭載したニコンイメージングジャパン「クールピクス S800c」、実売価格が約25万円もするソニーの高級機「サイバーショット DSC-RX1」 などカメラメーカーはあの手この手を繰り出しており、13年も模索が続きそうだ。

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テレビ没落、白物に活気

一方で、「家電の王様」とも呼ばれるテレビは振るわなかった。全体のアクセス数ランキングで100位以内に入ったのはソニーの「ブラビア KD-84X9000」のみ。BD録画再生機は100位以内に1製品も入らなかった。

ランク入りしたソニーのテレビは「4K2K」と呼ばれる高精細な映像に対応した84型で、実売価格は160万円を超える。現在は4K2K対応のソフトは一般に流通しておらず需要は限定的だが、テレビメーカーは4K2Kテレビを今後の成長株の1つと期待しており、13年以降も製品化は進む見込みだ。ただ、消費者の反応は不透明で、3Dテレビのようにあまり普及しない可能性も否定できない。このほか、12年にも登場するとの見方があったアップルのテレビも、13年にお目見えするかもしれない。

業界団体の調べでは、12年は国内家電市場でエアコンや冷蔵庫といった白物家電の出荷額が薄型テレビなどのデジタル家電を逆転する見通しだ。堅調な白物家電では高機能で比較的高額な製品が人気を集めており、その代表例が掃除機だ。アクセス数ランキングで100位以内に入った掃除機は英ダイソンのサイクロン掃除機「DC46 MH COM」で、上記のソニーのテレビとほぼ同じアクセス数だった。このほか米アイロボット製のロボット掃除機「ルンバ 780」は昨年の製品にもかかわらず100位以内に入り、人気のほどを伺わせた。13年には、国内勢のユニークな白物家電製品が登場して欲しいところだ。

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86に圧倒的な支持

自動車で、圧倒的なアクセス数を稼いだのがトヨタ自動車の「86(ハチロク)」。12年に紹介した全ての製品の中で最も読まれたのがこれで、自動車で2位だったトヨタ「アクア」の約3倍のアクセス数を集めた。若者のクルマ離れが話題になる中、「クルマを駆る楽しさ」を前面に打ち出した姿勢に共感する読者が多かったのかもしれない。

2位のアクアや4位のスズキ「ワゴンR」は、燃費の高さと価格の手ごろさが特徴。5位のフォルクスワーゲングループジャパン「up!(アップ)」も同社最高の燃費で、価格も同社の4ドア車として初めて200万円を切った。低価格と燃費の良さを両立したエコカーは、13年も売れる車の本流だろう。

《自動車》
1トヨタ自動車「86(ハチロク)」
2トヨタ自動車「アクア」
3日産自動車「シーマ」
4スズキ「ワゴンR」
5フォルクスワーゲングループジャパン「up!(アップ)」

車載機器ではパイオニアのカーナビゲーションシステム「カロッツェリア サイバーナビ AVIC-VH99HUD」がよく読まれた。ルート表示や距離表示などのナビゲーション情報を、自動車のフロントガラス前方の景色と重なるように表示する先進的な機能が関心を呼んだようだ。カーナビもコンパクトデジカメと同様に、スマホの機能の進化によって市場が脅かされている。新たな機能の提案は13年もさらに進むだろう。

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話題の新スポットが続々

一見地味でも個性が光る製品を読者は見逃さない。プラスの手のひらサイズの針なしホチキスや、セイコーウオッチの太陽電池で動くGPS腕時計、キリンビバレッジの特定保健用食品(トクホ)のコーラ飲料などは、カメラやパソコンの1位と同じか上回るほどよく読まれた。

話題のスポットを取り上げた記事も人気だった。全体のアクセス数ランキングの30位以内に、「渋谷ヒカリエ」と「丸の内タニタ食堂」の2本が入った。ほかにも東京スカイツリータウンなど12年に開業した名所は少なくない。

13年も新たなスポットの話題が目白押しだ。春には東京・銀座の歌舞伎座のこけら落としや大阪駅北口の大型複合施設「グランフロント大阪」の開業などがある。東京ディズニーランドも開業30周年を迎えるほか、夏には近畿日本鉄道が手掛ける高さ日本一のビル「あべのハルカス」が部分開業する。

「経済再生」を標榜する新政権が発足した日本。13年こそ景気後退の懸念を吹き飛ばすヒット商品が日本企業から登場し、日本復活の糧になることを期待したい。

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