三陸沖「アウターライズ地震」 揺れ小さく津波大きく
最大震度4の余震も
三陸沖を震源とする最大震度5弱の地震発生を受けて、気象庁は7日夜記者会見し、今回の地震について、東日本大震災の余震で、海溝の外側が震源となる「アウターライズ地震」との見解を示した。今後、最大震度4程度の余震が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけた。
アウターライズ地震は、震源が浅く、比較的小さな揺れでも津波が発生する可能性が高いとされている。
記者会見した斎藤誠・地震情報企画官は今回の地震はプレート境界より沖合で起こる「アウターライズ地震」と説明。震災直後の余震を除いてプレート境界の沖合でM7以上の余震が発生するのは初めてという。今後同様の地震が発生する可能性については「はっきりとしたことは言えない」と述べるにとどめた。
M7以上の余震を観測したのは2011年7月10日に発生したM7.3の余震以来。東日本の内陸部など余震域外の地震に与える可能性については「内陸への影響は考えにくいが、震災による地盤の変動が続いており油断はできない」としている。