米グーグル、独自OSノートの最上位機を発表
タッチパネルに対応、ハイビジョン超す解像度
米グーグルは現地時間2013年2月21日、Webアプリ専用OSであるChrome OSを搭載したノート端末「Chromebook Pixel」を発表した。
マルチタッチ対応の12.85型ディスプレイを装備しており、その解像度は2560×1700ドットと、いわゆるハイビジョンを超す。同社は「現在市販されているノート機のうち最も解像度が高い」と説明する。グーグルブランドのChromebook投入のうわさは、2012年11月に台湾メディアが報じていた。
Chromebookは、グーグルのWebブラウザー「Chrome」によるWebアプリ利用に特化しており、高速な起動やスリープ状態からの復帰、ソフトウエアの自動更新、セキュリティ侵害からの自動復旧などを特徴とする。これまで韓国サムスン電子、台湾エイサー、米ヒューレット・パッカード(HP)の製品が販売されており、中国レノボ・グループ(聯想集団)も2013年内に発売する予定。
今回発表したChromebook Pixelは、米インテルのCore i5デュアルコアプロセッサ(1.8GHz動作)と4Gバイトのメインメモリー、32GバイトのSSD(半導体ディスク)を内蔵する。3年間無料でオンラインストレージ「Google Drive」を1Tバイト使用できる。デュアルバンドWi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n準拠)、Bluetooth v3.0をサポートする。
アルマイト合金のボディーを採用し、通気孔やネジなどが見えないデザインになっている。ステレオスピーカーはキーボードの下部に収め、720p対応Webカメラや三つのマイクを装備する。外形寸法は幅297.7×高さ224.6×厚さ16.2mm、重さは1.52kg。
オプションとして、米ベライゾンワイヤレスのLTEネットワークに対応したモデルも用意する。LTEモデルではSSD容量は64Gバイトとなる。
直販サイト「Google Play」では、米国と英国向けにすでに販売を開始している。Wi-Fi接続専用モデルは来週の出荷開始を予定しており、希望小売価格は1299ドル(英国では1049ポンド)。LTE対応モデルは4月に米国で発売する予定で、希望小売価格は1449ドル。
なお、他のChromebookシリーズは、希望小売価格199ドル(エイサー製「C7 Chromebook」)~449ドル(サムスン電子製「Chromebook 550」)で販売されている。
[ITpro 2013年2月22日掲載]