5年で530億円を日本に投資 独バイエル、医薬品の治験費用で
独製薬大手のバイエルは22日、2013年から5年間で計5億ユーロ(約530億円)を日本に投資する方針を明らかにした。主に医薬品の臨床試験費用に使う。医薬品の新製品販売などをけん引役に、17年の日本法人の売上高を11年比4割増の3300億円に引き上げることを目指す。
来日したマライン・デッカーズ社長が都内で開いた記者会見で表明した。投資額のうち10%を素材部門に、5%強を農薬部門に充て、残りを医薬品に振り向ける方針。バイエルは循環器と腫瘍、眼科領域での医薬品開発を強化しており、日本でもこうした分野の臨床試験を行う。
売り上げは17年までの5年間で年平均7%の成長を目指す。デッカーズ社長は「(今年日本で上市する)医薬の新製品が業績をけん引する」と自信を示した。