サントリーHD、65歳定年制に 13年4月から
サントリーホールディングスは11日、2013年4月1日から65歳定年制度を導入すると発表した。現行制度では60歳で定年を迎えた後、嘱託社員として最長5年間は再雇用している。現在は定年退職者の8割が再雇用となっている。同社は今回、定年延長にまで踏み込むことで、従業員の士気向上につなげる。
サントリーホールディングスに籍を置いたまま出向しているサントリー酒類やサントリー食品インターナショナルなど事業会社を含む約5000人が対象になる。
60歳以降は新人事制度を導入するため、給与は60歳時点の6~7割程度になるが、現行制度よりも高い水準になるという。60歳以上の社員がすべて新制度に切り替わる17年と現在を比べた場合、会社の費用負担は十数億円増えることになる。
これまでは01年に定年退職者の再雇用制度を導入していた。11年は95人の定年退職者のうち、82人が再雇用を希望、うち80人が再雇用された。