電力・ガス、3月に9社が値上げ
電力10社と都市ガス大手4社は30日、原燃料価格の変動を料金に反映させる原燃料費調整(燃調)制度に基づく3月の料金を発表した。原油価格の上昇の影響で、東京電力や関西電力など電力8社と東邦ガスの計9社が値上げする。一方で液化天然ガス(LNG)の価格はわずかに下落したため、中部電力と東京ガス、大阪ガスは値下げする。
3月の料金は昨年10~12月の平均燃料価格から算出する。昨年9~11月と比べて原油は2.5%上昇し、液化石油ガス(LPG)も高騰。LNGは0.5%、石炭も0.3%それぞれ下落した。
原燃料の利用比率が各社で異なるため、この値動きの影響がばらつく。中部電は火力発電の燃料としてLNGの利用比率が高いため値下げ。東邦ガスはLPGを多く使う影響で値上げとなる。