ウクライナ側から砲撃、ロシア市民1人死亡
【モスクワ=田中孝幸】タス通信によると13日朝、ロシア南部ロストフ州の国境付近にある民家がウクライナ側からの砲撃を受け、市民1人が死亡、2人が負傷した。今回のウクライナ危機で同国側からの攻撃によってロシア領内で市民の犠牲者が出るのは初めてとみられる。ウクライナ軍は関与を否定した。
ロシアのカラーシン外務次官はロシアメディアに「対応する措置なしに済まされない」と報復を示唆。一方で「事件はウクライナ東部の即時停戦と(和平に向けた)協議再開の必要性を示している」と強調した。
ウクライナ大統領府は13日、ポロシェンコ大統領がサッカー・ワールドカップ決勝観戦のためのブラジル訪問を見送ったと発表した。国内の戦闘が続いているため。ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、プーチン大統領がブラジルでポロシェンコ氏と会う可能性があると指摘していた。