三菱航空機、MRJ40機納入で米イースタンと覚書
【ファンボロー(英国)=上阪欣史】三菱航空機(名古屋市)は14日、米航空会社イースタン航空と国産小型旅客機「MRJ」40機の購入について覚書を結んだと発表した。今後正式契約に向け、条件などを詰める。受注が決まれば、2012年12月の米スカイウェストとの契約以来の受注となる。
40機のうち20機はオプションで、19年に納入を始める計画。これまでMRJは全日本空輸や米航空会社2社から325機(うちオプション160機)を受注している。
イースタン航空は経営破綻した前身会社の商標などを得て、新設した航空会社。マイアミ国際空港を拠点に、米ボーイングの小型機を使い15年前半に運航を始める予定。
ファンボローで会見した三菱航空機の川井昭陽社長は「来年の初飛行に追い風となる。開発は順調に進んでおり、確実に引き渡したい」と述べた。イースタン航空のエドワード・ウェーゲル社長は「三菱航空機は開発・製造の管理能力が高く、納期通り納めてもらえると確信している」と述べた。