投機筋の円売越幅、5年5カ月ぶり高水準 シカゴ先物
【NQNニューヨーク=横内理恵】米商品先物取引委員会(CFTC)が14日発表した11日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円の対ドルでの売越幅は4週連続で拡大した。売越幅は前週比4075枚多い9万4401枚と金融危機前の2007年7月17日以来、ほぼ5年5カ月ぶりの水準に膨らんだ。
日本の衆院選挙後に日銀への金融緩和圧力が高まるとの観測から、期間中は円が1ドル=82円台後半まで水準を切り下げた。投機筋は売り持ち高以上に買い持ち高を整理した。