原発政策、舌戦に熱 未来代表「安全なら再稼働も」
4日の衆院選公示を控え、各党幹部は全国で活発に遊説した。野田佳彦首相は1日午前、北海道函館市で街頭演説し、原発について「だらだらと10年間立ち止まって考えるのも、すぐにゼロというのも無責任だ」と批判。さらに「現実的に立地自治体と向き合い、国際社会と意見交換しながら2030年代にゼロにする」と訴えた。
自民党の石破茂幹事長は埼玉県富士見市で街頭演説し、日本維新の会の原発政策を巡る足並みの乱れに関して「言っていることが党の中で違う。一体何なのか。石原慎太郎代表は本音では私たちと同じことを考えているのだろう」と批判した。
維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は読売テレビ番組で「原発は30年代でフェードアウトする。(決めるのは)執行部の多数決だ」と述べ、石原氏が言及した原発を容認する方向での公約見直しを否定した。
日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は同番組で「できるだけ早く原発をゼロにしたい」としつつ、当面の再稼働に関して「原子力規制委員会が安全性を担保し、必要という判断を政府がした場合は再稼働になる」との認識を示した。