原発稼働率8カ月ぶり上昇 7月、大飯再稼働で
電気事業連合会が13日発表した7月の原子力発電所の稼働率(設備利用率)は2.9%となり、8カ月ぶりに前月を上回った。関西電力の大飯原発3、4号機が発電を開始し、国内で稼働する原発が1機もなかった6月の0%から数値が反転した。同日発表した7月の発受電電力量は前年同月比1.4%減の817億キロワット時で、2カ月連続してマイナスだった。
原発は5月に北海道電力の泊原発3号機が停止し、6月は月別の統計が残る1977年4月以来初めて0%になった。7月は5日に大飯原発3号機、21日に4号機が稼働したため数値が上昇した。ただ、他の原発が再稼働する見通しは今のところたっておらず今後も低水準で推移する可能性が高い。
発受電電力量は節電の定着に加え、気温が低めに推移したため冷房需要が減り2カ月連続のマイナスになった。発電量の内訳では火力が13.2%増える一方、原子力は91.9%の減少となった。