東電、新たなTV会議映像公開 放水の経緯など
福島原発事故
東京電力は30日、福島第1原子力発電所事故後に記録した社内テレビ会議の映像を追加公開した。新たに公開されたのは昨年3月16~22日と3月30日~4月5日の計約2週間分(計335時間54分)。使用済み核燃料プールの水位が下がり燃料棒が過熱したため、自衛隊のヘリコプターなどにより必死の放水作業を展開した経緯などが映っている。
このうち、報道機関に映像データとして提供されたのは計約1時間51分の3つの場面で、これらは東電のホームページにも掲載された。原発敷地内にたまった汚染水を海洋放出した際の東電幹部の発言なども収録されている。残りの映像は報道関係者らに閲覧だけを認めた。
東電がテレビ会議映像を公開したのは、事故直後の昨年3月11~15日の映像を今年8月に公開したのに続き2回目。今回も一般社員らのプライバシー保持などを理由として、音声や画像に処理を施している。
日本新聞協会などは東電に対し、映像を全面的に公開するよう求めている。