浅漬け製造業者、全国立ち入り調査 厚労省要請
白菜の浅漬けを原因とする北海道の腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒を受け、厚生労働省は29日、全国の浅漬け製造業者への立ち入り調査を行うよう都道府県などに要請した。野菜の十分な洗浄や低温での保管などの衛生管理が実施されているかを調べる。厚労省は都道府県による調査結果を踏まえて、漬物製造についての衛生規範を改正する方針だ。
都道府県は衛生管理が適切でない業者には、営業停止などの行政処分を含めて改善を指導。厚労省は9月14日までに調査結果を報告するよう求め、その後、中間とりまとめとして公表する。
厚労省によると、同省は漬物製造についての衛生規範を都道府県などに通知しているが、規範はO157が食中毒の原因菌として認識される以前につくられた。同省は調査結果を踏まえて、専門家による審議会で衛生規範の改正を審議する。