「不安で上見ながら運転」 仮復旧の笹子トンネル
29日午後に仮復旧した中央自動車道笹子トンネルは首都圏から帰省する家族連れの車などで混雑した。対面通行となった下りトンネルは天井板が撤去されたが、利用者から「不安で上を見ながら運転した。脇見による事故が心配」との声も上がった。
午後1時ごろ通行止めが解除されると、数珠つなぎとなった乗用車や大型トラックが先導車両に続きトンネルへ。内部は新設した換気装置の「ゴー」という音が響き、中央部は排ガスでかすみがかかったようだった。
山梨県南アルプス市の実家を訪れた帰りという相模原市の女性(48)は「毎週使うので、ものすごくありがたい。天井が高くなって見通しがよくなった」と喜んだ。〔共同〕